どうせ渡すなら感謝されたいね（バレンタイン）


親愛なる君へ

バレンタインのチョコレート、ありがとう。
女性の皆さんは、この時期は大変ですね。
あっちこっちに挨拶がわりに配ったり彼氏にあげたりと、チョコを準備して全員に渡せるよう段取るだけでもひと苦労だと思います。
渡すまでの準備が大変なので、ついつい最後に渡す際には、おざなりになってしまいがちです。
ですが、せっかく苦労して渡すのですから、それではもったいない。
たとえ義理チョコでも感謝されるように渡したいものです。
感謝されるチョコの渡し方のコツは、ひとことで言えば「スペシャル」です。
人は誰しも良い意味で特別扱いされたがっています。

例えば付き合っている彼氏なら、当然君からチョコをもらえると思っています。
でも、ただチョコを渡されただけでは、それほど嬉しくありません。
彼氏はバレンタインを口実に、君とスペシャルなデートがしたいと思うのです。
いつもと違って、ちょっと気合いの入ったレストランに行く、バレンタインはそんなきっかけを与えてくれます。
それを、「はい、バレンタインのチョコレート。じゃ、またねー。」では、思わず愛情を疑いたくなります。

例えば義理チョコでも、チョコレートの箱に小さなメッセージカード１枚添えるだけで、他の義理チョコとは違ったスペシャルな感じがします。
カードの内容は「いつもありがとうございます」の１行で充分です。
カードが添えられているというだけで、スペシャルな印象になるのです。
また、「義理チョコですが。。」などと言う必要もありません。
もらった人にだって、それが義理チョコであることくらい、普段の付き合いでわかります。
わかっていても、あえて「義理です」などと強調されるのは、あまり心地良くはないものです。
「あなたはスペシャルではありませんよ」と念を押されてるような感じがしてしまうのです。
これではせっかく苦労して渡すのに、あまり感謝されないのでもったいありません。
義理と本命を誤解されそうな人で、なおかつ誤解されて困るなら、その人との普段の付き合い方を、あなた自身が考え直すべきです。
そんな相手に無理に気に入られる必要はないのです。

元々バレンタインのプレゼントは強制されるようなものではありません。
愛情や感謝の気持ちを伝えるためのものです。
大好きな人への愛情や、お世話になった人へお礼の気持ちを、きちんと受け取ってもらいたいですよね。
どうせ渡すなら、感謝されたいものです。


P.S.
昼「はい、義理チョコ♪」とチョコをくれながら、夜素敵なレストランに僕を拉致したうえ、「このレストラン、チョコレートのデザートが、めちゃくちゃ美味しいのよね♪」と、僕の分にまで手を伸ばす君は、バレンタインの達人です。