コンプレックスが人を輝かせる


親愛なる君へ


｢自分の容姿に絶対的なコンプレックスを持っている」
君はそう言っていましたね。
容姿のコンプレックスは、僕も持っています。
「人間、容姿は重要じゃない」なんて言うけど、あれは嘘ですね。
誰だって美人でありたい、かっこよくありたい、そう思うのは当然です。
「人柄勝負」と言っても、時には人柄を知ってもらう機会さえ与えてもらえないことだってあるのですから。
それでも僕は、半端にかっこよく生まれなくて良かったと思っています。
半端にかっこよく生まれていたら、今の僕はなかったと思います。
半端にかっこよく生まれてこなかったので、容姿以外の魅力を身につけるよう努力するようになりました。
君のその明るい性格も、その優しさも、今まで君が人一倍傷ついてきたから、身についたのだと思います。
無いものをいつまでも嘆いても、何も始まりません。
無いものがあるなら、他で補えばいいのです。
コンプレックスは人を輝かせるのです。


P.S.　自分で思っているよりもずっと、君はキレイだよ。