話しかけることがコミュニケーションだ


親愛なる君へ

犬を飼うようになってから、実家の両親の会話が増えました。
子供が大きくなって独立してしまった後の夫婦は、会話が極端に少なくなることが多いそうです。
僕の両親も、僕らが家にいた頃より、会話が減ってきていました。
でも、犬を飼うようになってから、また会話が増えてきました。
犬を飼うと、犬に話しかけることが必要です。
もちろん、犬と話しかけても言葉は通じません。
それでも何度も根気強く話しかけているうちに、お互いに何を考えているかがわかってきます。
ある種のテレパシーのようなものです。
人間の場合は、言葉が通じなくても一人で生きていけます。
でも、ペットの場合は時には致命的な事態になりかねません。
犬がお腹が痛くても、人間からは、なんか苦しそうだなとしかわかりません。
でもそこを、これはお腹が痛いんだなとわかってあげることが必要です。
犬を飼うようになって、僕はこのコミュニケーション能力がグンと向上しました。

人間同士のコミュニケーションでも同じです。
相手が何を考えているかが理解できなくても、とりあえず話しかけることです。
根気強く話しかけることです。
何度も話しかけているうちに、相手の考えてることがわかってくるようになります。
本当です。
何度も話しかけるには、それだけ相手のことをよく観ていなければなりません。
相手のクセや行動パターンなどが見えてくるせいなのかもしれません。
でも僕は、やっぱりテレパシーだと思います。
好きな人と、ふとした時に目が合う。
思わずクスッと笑う。
これもテレパシーが通じている証拠です。
テレパシーが通じるコツは話しかけることです。
話しかけることがコミュニケーションです。


P.S.　 テレパシー送ります。
P.S.2　テレパシー受け取りました。