甘えられることも幸せだ


親愛なる君へ

いま、実家で犬を飼っています。
天然柴犬という、原種に近い柴犬です。
僕が言うのもなんですが、かなりかわいいヤツです。
思わずホームページも作ってしまいました。
実家の僕の両親にいたっては、もうメロメロです。
僕がまだ結婚してないので、すっかり孫がわりになっています。
ちなみに名前は「日向（ひゅうが）」と言います。
漫画「キャプテン翼」の日向小次郎のような精悍な印象とは程遠いのですが、サッカーもやります。
すぐにボールを咥えようとする、反則スレスレのラフなプレーが売りです。

日向は、週末たまにしか会わない僕にもなついています。
いまでは僕の、歳の離れた弟みたいなものです。
僕が寝転がっていると、そばに来て、僕にぴったりくっついて一緒に昼寝したりします。
犬というのは不思議なもので、心を許していない人の前では絶対寝ません。
寝ているようでも近くに寄ると、目を覚ましてしまいます。
だから、ぴったりくっついて寝るというのは、本当に信頼している証拠なのです。
時には、そのおかげで２時間以上も身動きできない時もあります。
それでも、安心しきった寝顔を見ていると、気持ちがなごみます。
甘えられることが、飼い主の幸せです。
これは人間にも同じことが言えます。
人に甘えるとき、甘えた方の人だけが助かるわけではないのです。
大切な人に甘えられることは、甘えられる側の人の幸せでもあります。
だから、時には自分ひとりでがんばり過ぎないで、大切な人に甘えてみましょう。

P.S.　もっと甘えていいよ。