かっこいいことを照れずにやろう


親愛なる君へ

横浜に用事があって電車に乗っていたら、チャイナドレスを着た女性を見かけた。
キレイな人だったけど、そのドレスを見せつける風でもなく、よく似合っていた。
艶やかな深紅のチャイナドレスと、清楚な感じのその女性の雰囲気のギャップが、すごく素敵だった。
正直、かっこいいなって思った。
チャイナドレスを着て外を歩くのには勇気がいる。
ものすごく周囲の目を引くからね。
でもその女性は自然に周囲の雰囲気の中にとけ込んでいて、僕も気づいたのは、電車にのってしばらく経ってからだった。
あれが、本人が照れていたら、あんなに自然には景色の中にとけ込めないんだろうね。

例えば男の人でも、女性に花を贈るというのを恥ずかしがる人は多い。
僕は割と平気だけどね。
ちょっとしたお礼なんかでも、すぐに花を贈る。
もちろん好きな人にも贈る。
花のいいところは、形でなく心に残るところだね。
花はしばらくすると枯れてしまうけど、もらった時の驚きや、部屋を飾ったその景色が、相手の心に残るんだ。
そしてそれらを思い出す度に、贈ってくれた人のことを思い出す。
だからはるか昔から、花は贈り物の定番なんだよ。
男性で花をもらった経験がある人はそんなに多くないんじゃないかな。
もちろん卒業式や送別会でもらうことはあっても、特定の人から個人的にもらう機会は意外とない。
だから花をもらった時の嬉しさっていうのがわからないんだろうね。
恥ずかしくって贈れないなんて言わず、ちょっと勇気をだして花を贈ろう。
かっこいいことは、照れずにやりたいね。

P.S.　今度、チャイナドレスを着てみせてね。