オセアノート | ||
<グルメレポート> 来店日:2002年7月中旬 オフィシャルHP ここ1年半で4回目の来店。いつもはグループで来ることが多いのですが、今回は2名で行って来ました。 建物のエントランスにつながるアプローチと、そこから見えるライトアップされた桟橋はいつ来ても美しい。 エントランス内に入ると、レセプションが。もともとヨットクラブなので、このへんのスペースも広々です。 レストラン内に入ると、海よりの窓側席へ。 高層ビルのような賑やかな夜景とは違って、適度に落ち着いたここの夜景は、私のお気に入りです。 夜は、パスタセット(2,800円)とイタリアン・コース(4,000円)、それとオセアノート・コース(4,800円+オプション追加料金)の3コースがあります。 ボリュームと価格のバランスからか、イタリアン・コースを頼む人が多いようです。 わたしたちもイタリアン・コースをオーダーしました。 イタリアン・コースの内容は、前菜+パスタ+メイン料理+デザート・コーヒーとなっています。 まずは、前菜のサーモンのマリネ、ハーヴ添え。 クセの無いあっさりした味つけ。かといって味気ないワケでもない。 バランスのいい味付けではあるが、それこそなんの変哲もないマリネという感じ。 パスタ料理には、アサリのスパゲティ、バジリック風味。 こちらは、あまりパッとしなかった。 細身のパスタのコシも足りない感じだし、アサリとの組み合わせも、ただ合わせただけという感じ。 ただ、話が弾んでいたので、それほどは気になりませんでしたが。 メインはスズキのポワレ、スパイス風味。 こちらはなかなか美味しかったです。表面はカリッと、中はやわらかく。スズキの美味しさがよくでていたと思います。 ここのデザートはいつも美味しく、この日も堪能したのですが、今回のレポを書くまで少し間を開けてしまったので、具体的なイメージが曖昧になってしまっているため、今回は割愛します。 最後の飲み物は、コーヒー、エスプレッソ、紅茶、ハーブティーの中から選べます。 私はハーブティーを頂きました。 全体的にオーソドックスですが淡白な味付けが多く、フレンチとしては少し物足りない感じがします。 フレンチと唄っているものの、イタリアン・コースとあるように、イタリアンに近い料理もたくさんあります。 しかし、この値段でこの料理内容であれば、十分納得だと思います。 サービス面では、店内にはフロア内に2〜3名程度。厨房のようすは店内からはわかりません。 専属のソムリエがいるのかは定かではありませんが、訪ねればどのスタッフも説明してくれます。 当然訪ねるスタッフによって、回答のレベル差はあるのでしょうが、私自身のワインの知識が乏しいので、どの程度的確なアドバイスなのかは明言できません。 ワインリストには3,000円台〜7,000円台までのものも結構あり(もちろんもっと高級なワインもあります)、料理とトータルでも、一人8,000円程度で十分楽しめます。 ワインの種類自体はそれほど多くありませんが、食前酒、食後酒、シャンパンからウィスキー、ビール、カクテル、ソフトドリンクも取り揃えてあり、このお店自体が、肩肘はってフレンチというよりは、友達や恋人とクルーズの前後に気軽に楽しむといったコンセプトのように感じます。 サービススタッフは、お客と積極的に会話を楽しむというわけではありませんが、話しかければ気軽に受け答えしてくれますし、お客同士の会話を邪魔しないような給仕のタイミングは、なかなか感心させられます。(ただ、店内が混雑している時は、料理がでてくるタイミングが遅いこともままあります。) 私がこのお店をよく訪れるのも、ひとえに、会話を楽しめる時間を求めてのことです。 適度に落ち着いた雰囲気と美しい景色、親しい人との楽しい会話を楽しめるゆったりとした時間。 それが一人1万円を切る料金で楽しめるのです。 よりおいしい料理を求める方にはお薦めしませんが、普段あまりフレンチになじみの無い方と、フレンチの気分と素敵な時間を、しかも負担の少ない値段で楽しみたいのなら、一度は行ってみる価値があると思います。 できれば空いているウィークデーの夜がお薦めです。 |